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John Fowles

Back Bay Books

グループ:Book

ランキング:80840

価格:¥ 1,983

発売日:2001-01-04

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カスタマーレビュー

作者に翻弄された・・・  (2007-04-14)
島で出会った老人コンヒス。彼の家に招待されたときから、ニコライは
彼の巧妙な罠にはめられていく。コンヒスの口から語られる彼の過去。
はたしてそれのどこまでが真実なのか?ニコライがコンヒスの嘘を暴き出し、
真実にたどり着いたと思ったのもつかの間、その向こうには驚くべきものが
待っていた。ニコライ同様、真実をつかもうともがいてみるが、その努力が
むなしい事をイヤと言うほど思い知らされる。コンヒスはいったいどこまで
巧妙なのか?登場人物の誰の言葉を信じればいいのか?読み手は、作者に
翻弄され続ける。「魔術」には必ずタネがあるものだが、この作品の中から
それを見つけるのは至難の業だと感じた。深い味わいのある作品だと思う。

主人公の苦痛、絶望を追体験できる、、、最高の小説です  (2006-09-01)
写実的な小説は、目に見えないもの/思考しえないものをうまく表現できません。これらを表現するため、作家たちはファンタジー、メタフィクションなどの形式を利用します。ただ残念なことに、通常これら形式の小説は「リアリティ」が薄いという欠点を持ちます。トレードオフ:見えざるものの表現vsリアリティ。
この「魔術師」はこのトレードオフの最も見事な解決例です。写実的に見えざるものを描きつつ、まるでドアのすぐ外に登場人物がいるような迫真感。ファウルズのイメージ喚起力は素晴らしい。読者は主人公の旅をたどり透明な怒り、苦痛、絶望を追体験できます。読後数年経ってもイメージは薄れません。これが「小説家の才能」というものなのでしょう、、、

現代文学の傑作  (2003-09-18)
日本語版があるか、日本での知名度がどうか知らないが、この作品は疑いなく大傑作。心理的に凄まじい展開が準備されており、途中で止めるのが難しかった。変転が、最後に喪失を与える為、読み終えた後、暫く忘れることはない稀有な作品。原書で読むことを強く勧める。

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